帝 国 ホ テ ル


●千代田区内幸町 1−1−1  ●03-3504-1111

96年8月  親子プラン(本館スタンダード・ツイン)

■デパートの催事で宴会場やロビーは何度も徘徊していたが、宿泊ははじめての体験。
 親子プランは大人1万5千円、子ども8千円。本来なら小学生が対象だが、体は小さいし、まだニキビも吹き出していないので節約してみる。

宿泊予約
 91年以降予約課に電話すること三度目にしてはじめて、感じの良い応対を受ける。
 一行4人だが、このプランの部屋にはコネクティングルームはないそうで、禁煙フロアの隣接する2ルームを希望。親子プランの特典であるファミコンの貸し出しに対する説明はなかった。
 宿泊前日に、ビデオデッキの据え付けを依頼すべく電話をするが、客室係は無愛想な対応であった。

入 館
 男三人で正面玄関からはいるも、ドアマンは車への対応に追われ、あいさつなし。ロビーを横切り、チェックインの列に並んだところでベルボーイがやってきて荷物を預かってくれる。Fは館内を見渡して「広いなぁ」とコメント。
 手続きはスムーズに進み、岐阜から戻ってくる妻からの伝言もメモのかたちで手渡された。だが、ファミコンの貸し出しの説明はナシ。
 ベルボーイに先導されて部屋へ向かう。「今回は本館のお泊まりですが、次回はタワー館へどうぞ」とPRに余念がない。
 10階禁煙フロアの廊下は決して広くはない。壁や柱の低い位置にはカートをぶつけてできた傷がシッカリと、たくさん残っていた。非常口、部屋の説明はシッカリとなされた。

客 室
 価格からいって最も狭いタイプの部屋と思われる。ベッドもシングル幅。これで添い寝は苦しかろうと感じた。
 ターンダウン・サービスはあったはずだが、濡れたタオルの交換はなかった。
 ビデオデッキは依頼どおりに据え付けられていた。
 早速客室係に電話を入れ、ファミコンの貸し出しを申し込む。テレビゲーム機は当時発売間もない「ニンテンドー64」でソフトも用意されているとのことだったが、この日はあいにくすべて貸し出されていた。しかし、子どもたちはスーパーファミコンをチャッカリと持参していた。
 浴室は狭く、水温調節は水と湯を蛇口をひねりながら調整するタイプ。爪ヤスリとバスバブルとをリクエストしたが、用意してないと言われた。ドライヤーは壁に固定されていた。洗濯ひもはなし。

レストラン
 夕食は「レインボールーム」のバイキング。宿泊プランの割引券付き。前日の予約では19:50を指定された。部屋番号を伝えておけば、キャンセル発生時に連絡をくれることになっていたが、連絡はナシ。指定時刻に出向いたが、適度に空席があった。当時は分煙はナシ。料理の質量とも満足した。生演奏付き。
 「オールド・インペリアル・バー」は分煙なし。電話で予約をし、しばらく待たされる。連絡を受けて出向くとカウンター席。隣席の紫煙をもろにかぶった。「マウント富士」を注文したが、O157が流行しているので生卵を使うカクテルは自粛していると、理解を求められた。
 朝食は「ユリーカ」のアメリカン・ブレックファスト。分煙だが、隣席との間隔が狭い。山田五十鈴がワインを飲んでいた。

エグゼクティブ・サービス・サロン
 チュックイン前の客やアウトした客が仮眠をとったり、シャワーを浴びることが出来る、ピアノ練習が出来る、そういう施設を備えたスペースが開設されたという情報を得ていたので、部屋を引き払ったあと、荷物を持って訪れた。
 「チェックアウトしたあと、映画をみ、戻って来てプールで泳ぎたい」と予定を告げ、その途中でしばらく休みたいと希望を伝える。
 だが、「ここはビジネスセンターであり、そういう場所ではない」とやんわりと断られた。
 ベルが呼ばれ、荷物はベルデスクに預けることになった。われわれの混雑でブザーが鳴りそうなエレベーターに乗せられたが、荷物をカートに乗せたベルマンは、隣のがらがらのエレベーターから降りてきた。
 そのまま荷物を預け、チェックアウト。待ち客の列が出来るが、ロビーアテンダントがうまくさばいていた。

フィットネスセンター
 映画をみてから出向く。タワー棟にあるプールは宿泊客だけが1回千円で利用できるので、ゆったりしている。デッキチェアーにも余裕がある。
 プールサイドにバイクなどの器具がある。パウダールームにはサウナもある。新聞を広げながらバイクを来ず外人女性が目を引いた。

 だが残念ながら、フロントの対応には驚いた。
 利用料をカードで支払おうとしたら、カードのプリントをではなく、カードそのものを預かるという。このホテルを信用して、その指示に従った。被害はなかったが、このような指示は従うべきではなかった。

ベルマン
 タワー棟から本館ロビーへ、水着のはいった袋をもって歩いていると、お持ちしますとベルマンが寄ってきた。ベルデスクで荷物を受け取って退館し、有楽町駅へ向かう旨を伝える。
 ベルデスクはどこのホテルでも小さい。
 このベルマンは、5個口のバッグをカートに乗せ、宴会場出口へ。ドアで入館に手間取っている客をサポートするために、ベルはいったんカートをおいた。長男はベルを手伝おうとしてカートを持ち上げたが、微妙なバランスを保っていたバッグは崩れ落ちてしまった。長男はショゲてしまったが、励まして各自荷物を持って出た。
 しかしベルさん。「何やってんだよ」と舌打ちでもしそうな表情を、わたしはシッカリ見ましたよ!!(思い出しつつ 03.08.30記)



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